必要な物の準備
1.準備の基本
持っていれば便利そうな物”をあれもこれもと準備しがちですが、担いで歩くのは自分の二本の足です。用意するものは出来るだけ必要最低限にしてください
2.遍路姿(外見) … 「 笠ほとけ 杖は大師よ 春の風 」
白衣・笠・杖は必携です。
【白衣】
白衣=昔、遍路に出る折には家族と水盃を交わしてから修行・巡礼の旅に臨んでいました。その思いが白衣に代表される白装束へと引き継がれています
白装束は自浄の仏心に目覚め、身も心も清浄潔白へと甦る遍路旅の証であるといえます
・歩き遍路さんには「袖付き白衣」を推奨します。袖無し白衣(笈摺:おいずる)はリュックを背負うと形崩れし、だらしなく映ります
【笠】
笠(菅笠・網代笠・竹笠)=きつい陽光を涼しく遮断し、雨具にもなる優れものです。
・笠の正面に「梵字」、向い側に「同行二人」そして「迷故三界城」「悟故十方空」「本来無東西」「何処有南北」と記されています。
・頭に和手拭を巻きその上から笠を被ります。笠は、梵字が正面を向くようにかぶって下さい
・笠紐は付け替えて100均で販売している紐止めを利用すると便利です
【金剛杖】
・杖に求められる要件は、強度・長さ・軽さ・遍路道具としての外観などを備える必要があります
・市販されている遍路用の金剛杖は、130cmほどのサイズで短すぎる為、とても「歩き遍路」道中の実用には耐えられません
・歩き遍路さん用に適した杖を販売している店は当店以外にありませんので、当店での購入、若しくはご自分で作られることをお勧めします
・素材は・「杉」または「ヒノキ」で、角寸24×24㎜ サイズをお勧めいたします
・「杉」の方が、ヒノキと同じサイズでも少し軽いので、杉材が良いと思います
・なお石突加工していない金剛杖は、お四国を1週すると15cmほど摩耗して短くなりますので、通し打ちの方は当初長さに留意しながら作成してください
・「竹」の杖は、愛媛52番札所太山寺「ねじれ竹」の言い伝えもありますので、四国遍路での使用はお控えください
・「遍路転がし」を歩く際には2本杖で、「3点支持・4点歩行」で歩くことをお勧め致します
・当ガイドツアーでは、予備の杖を遍路転がしの前に宿泊する旅館に預けてありますので、ご自身の杖+予備の杖を利用して焼山寺を越えることになります
・勿論事前のトレーニングは必要ですが、2本杖により「背中の力」を使って歩くことが出来ますので、現在脚力が不安な方であっても事故も少なく、遍路転がしを乗り切ることが可能となっております
・アスファルトの平地では「二本杖」は逆に歩行の邪魔になりますので、「伸縮性のあるカーボン製のピッケル」などをリュックに入れて置き、遍路転がしの際には取り出してサブ杖として使用するのがお勧めです
■歩き遍路専門金剛杖は・本サイトで購入が可能です。※お申込者の身長を聞き、またお渡しする際にお申込者の手の位置にグリップを合わせて作成する完全オーダーメイド品です。
※令和4年現在、ツアー申込者様・有縁者(過去にツアーに参加された方)様のみへの販売となっております。
【リュック】
・胸と腰に装着ベルト付きの25~35リットル位が適当です。
・参考までに、当ガイドが使用しているのは「ミレー リュック サースフェー M」です。
【所持する物】
(着替用衣類)下着類は最小限、宿で洗濯乾燥機が利用できます
(雨具類)防寒具としても代用。冬場はウインドブレーカーと防水手袋
(納経用具)御軸、朱印用白衣、納経帳、和袈裟、納札、数珠、線香、ローソク、ライター
(救急用品)保険証、救急薬品、サポーター、キネシオロジーテープ、ハサミ(コンパクトサイズ)
(通信機器)スマートフォン、充電ケーブル、地図「四国遍路ひとり歩き同行二人」
(貴重品類)貴重品、カード類、賽銭用の小銭
(小物類)洗面具、テッシュ小物類、予備のビニール袋、予備用ペットボトル
雨や汗対策として、荷物はビニール袋に防水・区分けして収納処理します
【靴選びのポイント】
靴の選定は成否を左右します
・歩き遍路は長時間、長距離を歩きます。歩いて巡る貴方の足サイズは、朝と比較して夕方には1cm程度大きくなります。
・そのため、朝方にはピッタリと馴染んでいた靴も夕方には小さすぎる靴になってしまいます。靴サイズが合わないと、赤く腫れ肉刺(まめ)・爪の内出血・歩行困難の原因になります
第一順位(けが予防) 自分の足サイズより 1.5cm以上 大きいサイズの幅広(3E~4E)・甲高の靴
第二順位(雨対策と換気乾燥) 防水性の靴で、通気性の良い靴 (出来ればゴアテックス素材の靴)
第三順位(足裏防御) 足底がしっかりしているクッション性の高い厚底の靴
第四順位(重量・金額) なるだけ軽い靴、そしてなるだけ手頃な金額
・自分の足より大き目で、クッション性のある厚底の運動靴
・険しい山道も歩きますが、歩き遍路と登山は違いますので、ローカットであろうと登山靴は絶対選択しない(当ガイドツアーでは、遍路転がし地域は「2本杖」ですので、運動靴でも十分安定します)
・靴店のすすめで足を測り、靴店員の推奨で有名ブランドの高額シューズを履きながら、道中で肉刺に苦しみ足爪の痛みに涙するお遍路さんが実に沢山います。靴は慎重にお選びください
【肉刺・ケガ予防策】
・ガイド前の歩行トレーニングで肉刺の発生した部位を記憶しておき、歩く前にテーピングでガードしておく事
・足が湿り、ふやけると肉刺が出来やすくなる為、休憩時には靴と靴下を脱ぎ、足裏と靴・靴下を乾燥させると効果があります
・足爪は短くカットしておくこと。爪を伸ばしたままだと、爪に血肉刺ができ、剥がれることも多いです
【本番前の訓練】
・歩き遍路の本番前に次の事項を行ってください
・可能な限り5~10kmの足慣らし歩行を開始してください
・荷物を詰めたリュックを背負い、20km程度の歩行を体験してください。リュックの重みを苦痛と感じた場合には、荷物量の減少を再検討して下さい
・雨天時に雨具を着けて3時間歩いてください。衣類や靴の内側への浸透はありましたか? 雨具や靴の見直し・防水対策(含リュック内)は大丈夫でしたか?
・20km程度を連続して二日間、歩いてください。筋肉疲労や痛みの発生箇所はありましたか? 翌日も歩ける状況にありましたか?肉刺の発生はありましたか?靴の選択にミスはありませんでしたか?